かなもり眼科ブログ

2月3日神戸アイライト協会にての講演

ロービジョンケアを行っておられる「神戸アイライト協会」にて、院長が緑内障に関する講演を患者様やそのご家族、支援者の皆さま向けに行いました。緑内障や視神経症の診療にあたっていると、どうしても見えにくい方の治療の限界を感じることも多々あり、多方面からの支援が必要となります。

神戸アイライト協会にはいつもお世話になっております。神戸アイライト協会は見えにくい方向けにいろいろなグッズ展示や支援を行っている特定非営利活動法人です。http://www.eyelight.eek.jp

もっとこのような活動が認知され、支援の輪が広がることを期待します。

 

1月28日 日本眼科手術学会に参加しました。

2018年1月28日(日)第41回 日本眼科手術学会に当院スタッフが参加しました。

前日の27日(土)には、当クリニックの院長がインストラクションコースで講演されました。

手術学会2

手術学会3

第41回目となる今年の手術学会は、京都の国際会館にて行われました。眼科医師はもちろん、看護師や視能訓練士など、多岐にわたる専門のスタッフが参加します。

眼科の手術で代表的なものとしては、白内障手術、緑内障手術、硝子体手術などが挙げられます。

また、同じ白内障手術でも、超音波を用いて水晶体の中を砕き、吸引する ”超音波乳化吸引術” や、水晶体の袋の中を眼外へ取り出す ”嚢外摘出術” 、水晶体を袋ごと眼外へ取り出す ”嚢内摘出術“ など、手技の異なる術式があります。

一般的には超音波乳化吸引術が行われますが、すべての症例で同じ手技を行えばうまくいく訳ではありません。そこで、患者様一人ひとりに応じた手術を行うのと同時に、トラブルが起きた時には、それに対応する知識、技術が必要になります。

今回の学会では、術前検査のコツや、眼内レンズについて、また、手術の基本的な流れから応用、トラブルのリスク回避について、など様々なことを学ぶことができました。

当院は、手術を行う医師だけでなく、手術に関わるスタッフ皆が知識を深め、共有し、患者様が安心安全に手術を受けていただけるように努めます。

視能訓練士 W

日本眼科手術学会インストラクション講演

2018年1月26日日本眼科手術学会インストラクション4 「緑内障手術の合併症対策 いかに予防し、どう対応するか」の講演を行いました。院長が担当したのは流出路手術、すなわち線維柱帯切開術についてです。最近は線維柱帯切開術にいろいろな方法がでてきており、特に小さなフックを使ったマイクロフックロトミーは短時間かつ低侵襲の手術で、眼表面をほとんど傷つけずに手術を行うことができます。院長が行ったマイクロフックロトミーの成績のほか、合併症を減らす工夫等を講演しました。他、5名の緑内障専門医の先生方のお力で、会場は超満員で、立ち見の先生方もおられました。

手術学会2018

1周年記念

開院して無事1年が経ちました。トラブルなく1周年を迎えることができたのは支えてくださった皆さまのおかげであり、有り難うございました。特に患者様の皆さまに感謝申し上げます。皆さまに愛される、来て良かったな、と思っていただけるクリニックを目指し、これからも邁進いたします。昨年度は特に多くの緑内障の患者様に来院いただき、高度な緑内障診療をご提供できていると考えております。緑内障に限らず、患者様に無理のない範囲で、ご納得いただける医療をめざします。

AEDの講習

AEDの導入に伴い、講習をスタッフ皆で受けました。AEDとは突然心停止から命を救うため、痙攣を起こしてた心臓に電気ショックを与える装置です。操作は音声ガイダンスより指示され、電気ショックが必要かどうかもAEDが判断し操作することが出来ます。

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①反応の確認 (肩をたたく声掛けなど反応を確認)②応援を呼ぶ(119番をお願いする。AEDを持って来てください。近くにお医者さんはいませんか?など。大きな声で言うことが大事。) ③呼吸を見る(胸と腹の動きを10秒以内確認) ④心肺蘇生法(1分間に100回~120回のリズムで行い胸骨の下半分を胸の厚みの1/3沈むよう圧迫)⑤AED到着次第電気ショック(傷病者から離れておく)

AED3

心臓の調子は急にわるくなると、AEDがないと対処できないこともあります。

すぐ対処できるよう、日々安全に心がけて診療に当たっております。

視能訓練士 O

11月8日 緑内障に関する勉強会

2017年11月8日昼休みの間、院長が講師となり当院のスタッフと緑内障に関する勉強会を行いました。 緑内障の病態から診断、点眼治療、手術治療まで幅広く勉強しました。より理解が深まったものと思います。

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2017年10月13日 院内勉強会を行いました!

10月13日、院内勉強会を行いました。

勉強会風景

当院では、定期的に勉強会を行い、スタッフのレベルアップを図ります。

今回のテーマは、「所見の読み方」です。

さまざまな眼科所見を知ることは、一人ひとりの患者様の病状を把握することにつながります。

 

今回は勉強会の内容の一部を紹介します。

SPK (点状表層角膜症)

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SPKとは、角膜の表層にできた小さな傷のことです。写真のように、フローレス紙を用いて角膜を染色し、ブルーフィルターを通して照明光をあてると、点状の傷が観察されます。

傷の範囲や程度を、A1D1 などと表記します。

原因の多くは、ドライアイやコンタクトレンズによるものです。

場合によっては、コンタクトレンズの装用を中止することがあります。

白内障

図1CAT

白内障とは、写真のように、眼の中のレンズ(水晶体)が濁る疾患です。

最も多い原因は、加齢によるものです。

一般的に、白内障の進行度合いを、グレード1~5で表します。進行するにつれ数字が大きくなります。

また、水晶体の中の濁る部位により、名称が異なります。(核白内障、皮質白内障、前後嚢下白内障など)

視神経乳頭陥凹拡大

図1CUPDISC

視神経乳頭とは、眼の奥の網膜(カメラのフィルムにあたる部分)から、神経が集まってくるところです。

神経線維の減少に伴い、視神経乳頭の陥凹(へこみ)が拡大することがあります。

陥凹の程度は、視神経乳頭の中を陥凹が占める割合で表します。(Cup/Disk比)

陥凹の拡大が起こる原因として代表的なものは、緑内障があげられます。

診察室で眼底を観察する際に、こういった視神経乳頭の所見をチェックしています。

 

 

上記のような眼科所見はあくまで代表的なものですが、

スタッフ皆で知識を共有することで、院長とともによりよい医療を提供します。

視能訓練士 W