10月13日、院内勉強会を行いました。
当院では、定期的に勉強会を行い、スタッフのレベルアップを図ります。
今回のテーマは、「所見の読み方」です。
さまざまな眼科所見を知ることは、一人ひとりの患者様の病状を把握することにつながります。
今回は勉強会の内容の一部を紹介します。
①SPK (点状表層角膜症)
SPKとは、角膜の表層にできた小さな傷のことです。写真のように、フローレス紙を用いて角膜を染色し、ブルーフィルターを通して照明光をあてると、点状の傷が観察されます。
傷の範囲や程度を、A1D1 などと表記します。
原因の多くは、ドライアイやコンタクトレンズによるものです。
場合によっては、コンタクトレンズの装用を中止することがあります。
②白内障
白内障とは、写真のように、眼の中のレンズ(水晶体)が濁る疾患です。
最も多い原因は、加齢によるものです。
一般的に、白内障の進行度合いを、グレード1~5で表します。進行するにつれ数字が大きくなります。
また、水晶体の中の濁る部位により、名称が異なります。(核白内障、皮質白内障、前後嚢下白内障など)
③視神経乳頭陥凹拡大
視神経乳頭とは、眼の奥の網膜(カメラのフィルムにあたる部分)から、神経が集まってくるところです。
神経線維の減少に伴い、視神経乳頭の陥凹(へこみ)が拡大することがあります。
陥凹の程度は、視神経乳頭の中を陥凹が占める割合で表します。(Cup/Disk比)
陥凹の拡大が起こる原因として代表的なものは、緑内障があげられます。
診察室で眼底を観察する際に、こういった視神経乳頭の所見をチェックしています。
上記のような眼科所見はあくまで代表的なものですが、
スタッフ皆で知識を共有することで、院長とともによりよい医療を提供します。
視能訓練士 W